〜がんばりはデスノートを拾ったようです〜







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登場コテ

がんばり:主人公 いわずと知れたデスノゲーで一番有名なコテ
         一番実力があるのも周知の事実
         しかしそれゆえ、毎回1ターン目にして
         不名誉の2階級特進をする場面も少なくない


その他登場コテ:& docomo 内藤 \(^o^)/ uuu ラックス 兵藤 狂人警察 門じゃ ふのあ 羽入 















DEATH NOTE
今や国民のほとんどが知っているといっても過言ではない
それに名前をかかれた人間は死ぬ
それはなんとも神秘的な漫画だった
そう、漫画だけのはずだったのだ
現実というフィルターを通してみるソレはとても楽しかった
・・・自分が本当に手にしてみるまでは・・・









〜がんばりはデスノートを拾ったようです〜








それに気づくのは遅かったかもしれない
仕事を終え、一息ついてPCに電源を入れようとした時、
気づいた
なにか黒いものがPCの裏に立てかけてあった
気づいたのは初めてじゃない
三日前くらいからPCの裏に何かあることはわかっていた
でも、めんどくさがりな俺はそれが何かを知るのも
それを片付けることもしなかった
たぶん、本かなにかだろう、と思って・・・

ただ、なんとなく、
それはなんなのか
気になった、そして見た

真っ黒なノート
こんなノートもってたっけな?なんて考えはスグに消し飛んだ
そこにはよく見慣れた単語が白い文字で書かれていた

DEATH NOTE

ははっと笑いたくなるような
そんな感情が最初は自分を覆った
しかしその直後に違う感情が出てくる

な ん だ こ れ は ???

こんなもの、自分の部屋に入れた覚えが無い!
ましてや真っ黒なノートにDEATH NOTEと白い文字で書いた記憶も無い
誰かがこの部屋にやってきてコレを置いた・・・?
なんのために・・・?

がんばり「・・・物騒だな・・・」

勝手に人の部屋に入って物を置いていく
とはいえ、褒められたものじゃないだろう
そこで初めて気づく
何か物を取られたんじゃないか

普通なら人の部屋に不法に侵入された場合、まずこっちを考えるだろう
すぐさま自分の部屋に変わったとこはないか、取られた物はないか探るだろう
しかし、なぜかその気にならない
目の前にあるノートがその気にさせない

「DEATH NOTE」

名前を書かれた人間は死ぬ、といわれてるアレだ
俺自信、あの漫画は読んだし楽しいとも思った
なにより、ブラウザゲーで楽しんでる
あの!DEATH NOTEだ
デスノートといったらもうあの漫画に出てくるノート以外は指さないだろう

がんばり「・・・で、そのDEATH NOTEがなんで俺の部屋にあるのか・・・」

モチロンこれを本物のデスノートなんじゃないか
なんて思ってるわけじゃない
そんなのあるわけがないじゃないか
あれはフィクション
現実には起こりえない、ただの物語なのだから

ぱらぱらとめくる
ふんふん、原作と同じ、表紙裏に使い方ときたもんだ
なかなかこってるじゃないか
まぁサスガに日本語だが・・・

「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」

漫画と一緒だ
作ったのは俺の隣の部屋のヤツかまたはその隣か・・・

こんな手の込んだいたずらが隣の部屋の友人は好きだ
だからこそこの部屋に侵入者がいたとしても安心があるのだ
たぶんその友人だろう
まったく、アイツめ、今度あったらなんていってやろうか
人の部屋に勝手にはいりやがって
あとで飯でもおごらせるかな、ははっ
そんなことを思いながらこの黒いノートを机に放る

そして直前で手が止まる

本物だったとしたら?

なぜ俺自信こんなことを思ったのかも判らない
もし本物ならこれに名前を書けば人が死ぬ
もし本物なら・・・・・・・

今一度このノートを見てみる
1ページを見てみると
そこには何も書かれていなかった
このノートはまだ未使用なのか・・・?
いや、原作のように破ったのかもしれない
このノートが本物なら死神もいるはずだ・・・!

一度そう考え始めた俺の脳は止めることはしない
人間の好奇心が考えさせることをやめない
原作でのライトの言葉を思い出した

「そのノートは、それを見た人間は一度は試してみたくなるような魔力がある」

まさにその通り
俺はイマ、コレが本物かどうかよりも
殺す人間のことを考え始めてしまっている

誰を殺そう

もう思考は止まらない

しかし残念なことに俺には
むかつく上司も、腹の立つ政治家も、嫌いな宗教家も
殺そうと思うようなヤツはいない
どうでもいいっていったほうが近いのかもしれない
俺の周りの人間がどうなってもいいが
自分の手で殺すのはイヤだ
DEATH NOTEであったとしてもだ
俺の周りに俺が殺すような人間はいない・・・

いや・・・違う・・・
いるじゃないか・・・

これを身近と呼べるものかどうかも判らないが
最近、親しくなっている人々がいるじゃないか
そう、あのブラウザゲー、DEATH NOTEをやる人々だ
あの雑談部屋のヤツラだ
あいつらなら殺してもいいんじゃないか?
さんざ俺をだましてきたヤツラだ
あいつらに負けた時を想像するとイマでも腹が煮えくり返って来る
殺しても・・・いいよな・・・


でも、もしかしたらとてもいいやつかもしれない
俺と意気投合するかもしれない
大体本名も知らないのではノートに書きようもない

・・・実際に会って決めよう
そして・・・このノートに名前を書くかどうかを決めよう
もしこのノートが本物だったとしても
後悔しないために・・・



俺はすぐさまPCの電源をつけ、DEATH NOTEに入った







がんばり みんな、このメンバーで一度オフ会をしてみないか?




                               つづく