〜がんばりはデスノートを拾ったようです〜

1 Concentration


登場コテ


がんばり:主人公 いわずと知れたデスノゲーで一番有名なコテ 
         一番実力があるのも周知の事実 
         しかしそれゆえ、毎回1ターン目にして 
         不名誉の2階級特進をする場面も少なくない 

&:ヒロイン   デスノゲーの実力はかなりあるほうで
         がんばりのお気に入りコテ
         
内藤       最近は寿と名乗るほうがおおいが
         雑談ではコッチ

uuu        かなりのイケメン
         デスノゲーの中でかなりの実力者ではないのか?

docomo      みんなの嘘がなければ一番年長者
         デスノゲーではキラのイメージがほとんどない


その他登場人物:\(^o^)/ ラックス 兵藤 狂人警察 門じゃ ふのあ 羽入







オフは長野県軽井沢のかなり山中で
日中でもなければ迷ってしまうようなところに建っている、
所謂、別荘のようなところを会場として予約した。
専属の管理人がいて
泊まっている間は料理を作ってくれる。
ずっと宿泊地の中にいてもなんら困ることは無い。
3泊4日のちょっとした旅行だ。
避暑地としてとても有名な場所で、
まさか殺されるとは思わないはずだから
結構人数は集まると思うのだが、
はたして何人がこの場所に来るだろうか・・・
できれば全員と会いたい。
会って今まで俺に嘘、御託を並べてきたやつの顔を見たかった。

俺は今、その別荘とは違う方向に向けて
軽井沢の町の中を車で走っている。

オフの会場を決めた時、何人かは一人で行くのは自身がない
と、いっていたので
俺の車でその別荘まで連れて行くことになったのだ。
待ち合わせは無難に軽井沢駅前になった。

しばらく車を走らせると
待ち合わせの場所が見えてきた。
ソコには4人の男女が見えた。
うん、どうやらもう集まってるようだ。
俺は近くのところに車を止め、
その場所までちょっと走り気味に向かった。


uuu「あ、もしかして彼かな?」

docomo「あの走ってくる人?
    あー・・・それっぽい、写メのまんまだね」

&「あはは、なんで走ってるんだろ」

どうやらもう俺に気づいたらしい。
俺は更に足早になり、彼らに近づいていった。


がんばり「どうも!みなさん、お待たせしました!
     はじめまして、俺ががんばりです」


駅前で待っている4人の前で
自分は自己紹介を始めた。
コテと本名と年、
まぁこれからも人が増えて自己紹介するので手短にすませた。

すると今度は一人の女性が俺に向かって自己紹介を始めた。


&「がんばりさん、はじめまして〜私は&です、よろしく!」


か・・・かわいい・・・
素直にそう思う。
mixiで写真を見たことがあるけど
実物はもっと可愛かった。

俺が&に見とれてると
もう一人の男性が話しかけてきた。

uuu「はいは〜い、俺の嫁に手をださないでくださーい!
  なんて、冗談
  自分はuuu、よろしくぅ」

uuuは俺に握手を求めてきた
初対面の人に向かって握手っていうのは
いまどきやらないと思うんだが・・・
けど年上の思いやりを断る必要はなかった

そこでもう一人の女性と目が合った
何も言わずただコッチを見ている。
その目はなにか言いたそうな・・・
でも言いたくない様な、そんな目だった
こちらから喋らないと何も言ってこなさそうなので
俺から話しかけた。


がんばり「えっと・・・docomoさん・・・ですよね?
     はじめまして、がんばりです、よろしく」

docomo「・・・あんたががんばり?・・・ふ〜ん
    まぁお迎えありがと」


それだけ言うと腕を組み目線をそらした。
なんだこのアマ・・・
オフ会ってみんなでワイワイするもんじゃねぇのかよ、


もう一人、干渉してこない人間がいた。
おとなしい感じの男だ。
待ち合わせの予定だとこいつが内藤のはずなんだが・・・
docomoと違ってコッチを全く見ない。
見た感じ年下・・・なのか?


がんばり「えっと、君が内藤だよね?はじめまして
     これから3泊4日よろしくね」

内藤「・・・・・・・・・・・」

がんばり「・・・・・・・・・・」


俺が話しかけても何もしゃべらねーぞコイツ、
チャットの内藤ぶりが全然無い!

docomoもだけどチャットと実際は違うってことなのか?
それにしたっておかしいだろ・・・
まぁいい。
殺す人間の候補がはっきりしただけだ。


がんばり「じゃあ、みんなを宿泊地に送るよ
     車に乗ってください」

uuu「わかりました〜」

&「おねがいします〜」






助手席に&が乗り、
その他の3人は後部座席に乗った。
荷物をトランクに入れてるときに
uuuがトランクに乗るそぶりをみせた。
俺と&は笑っていたが、docomoは無関心だった。
内藤にいたってはずっとうつむいたままだ。

目的地に向かって走っている途中、
&が話しかけてきた。

&「ここから宿泊地は遠いんですよね?」

がんばり「あぁ〜そうだね、結構遠いかも
     だから帰るときも俺が送るよ」

uuu「さすががんばり!おねがいしまーす!」

&「でもごめんね、結構めんどくさかったでしょ?」

がんばり「いやいや、みんなのこと早く見てみたかったから」


実際かなりめんどくさかった
俺が送り迎えをやるってことは
俺の車で現地まで行かなければならないってことだ
ガソリン代が高いこの時期に、と一度は思った


&「ほんとすいません、ガソリン代ぐらいは後で払いますので」

がんばり「いや、いいよいいよ、大体オフ会自体俺が開いたみたいなものだし」

uuu「がんばり太っ腹〜」


ある予感が俺にはある。
俺のバッグに入っているデスノート
あれは本物だ。

このオフ会が始まるまでの間、
仕事などに行って部屋にいない時、
ノートが気になってしょうがなかった。
まるで原作のライトだった。

まだ一度も試したことが無いのに
あそこまで気にさせるのは
本物以外にありえない。

このオフ会で誰かが死ぬ
俺がデスノートに書いて殺す
それを考えるとガソリン代ぐらいは払ってやろうと思った


uuu「もうみんな集まってるかな?」

がんばり「そうだな・・・もう5時過ぎてるから集まってるんじゃないかな?」

&「たのしみですね、みんなに会うの」

uuu「カワイ子ちゃんいるかな〜?」

がんばり「あれ・・・uuuって結婚してるでしょ?
     奥さん泣いちゃうよ〜?」

uuu「シーッこのオフ会で俺は人生リセットなんだよ」


ニカッと笑って言っていたが、俺は苦笑いだった。
&も同様のようだ


uuu「今回来るのは誰?」

がんばり「えーっと、この5人に\(^o^)/、ラックス、兵藤、門じゃ、ふのあ、羽入
     全部で11人かな」

uuu「あれ、狂人は?こないの?」

がんばり「あぁ、さすがに北海道から長野は遠いらしいよ」

uuu「狂人涙目wwwwwww」

&「残念ですね、せっかくみんな集まるのに・・・」

uuu「まぁしょうがないか〜、
  でも即死コテばっかり集まったよね」

がんばり「それはあるね、
     っていうか雑談のみんなが即死コテだと思うんだけど」


docomoはずっと窓から景色を覗いていた
内藤に至ってはうつむいたままだ
酔わねーのか・・・?



3人で話をしながら宿泊地に着いたのは6時だった

建物の横の駐車場に車を置いた。
駐車場といい、専属管理者といい
とてもいい場所だ。
もう一度、オフ会以外で来たいな、

イヤ、待て

俺がこれからしでかすことを思い出せ

俺はこの中で、人を殺す

もう一度ここにくることになったら
その人間のことを思い出さなければならないのか、
それはイヤだな

駐車場には既に2台の車があった
車でくる予定のヤツラは前情報だと
\(^o^)/、兵藤の二人

&「車2台ありますね、もうみんな着てるのかな?」

がんばり「いや、ひとつは管理者の車じゃないかな?
     長野ナンバーだし」

uuu「ってことは\(^o^)/か兵藤がついてないわけか」


この5人は結構遅いっぽいけどまだいない人いて安心したかな?

宿泊地の扉はとても豪華な造りだった。
とても最近作られたばかりの建物のようで
キズや色あせもなかった。


docomo「ちょっと、随分すごいわね」

&「なんか・・・豪華ですね・・・」

がんばり「うん、ネットで調べただけだからここまですごいとは思わなかった」

uuu「さすががんばり、よくこんなところ見つけたね」

がんばり「他のところと比べても料金かわらなかったし・・・
     いいところ見つけたかな?
     まぁ中身見てからだけどね」

uuu「じゃあその中身をご拝見いたしましょうか〜?」


扉を開けるとリビングがこれまた豪華な造りだった。
ひとつひとつの装飾がとても丁寧で
なんというか・・・
ボキャ貧の俺には[豪華]としか思いつかなかった

家具についてはよく知らないが、
きっと高価なんだろう。
あの長くて大きいソファーなんていくらするのだろうか

そこで気づく

ソファーに5人の男女が座っていた。
みんなコッチを見ている。
その目つきがとてもおかしい。

長旅でやっと仲間に会えた
よし、その仲間を祝福しよう!

少なくともそんな視線ではなかった。
敵を見るような
そんな感じだ・・・

えぇい!だじろぐな!
俺から話し掛けろ!
オフの立案者だろ!


がんばり「えーっと・・・俺ががんばりです!
     4日間、よろしくお願いします!」

よし、ちゃんと声だせたぞ、
手ごたえあり。
えらいぞ俺!

すると俺に一番近かった男が
俺に向かって口を切った。








             つづけたい・・・