〜内藤は秘密をにぎっているようです〜
後編


登場コテ


内藤       一番最初に死でしまった彼
         彼にはやるべきことができなかった
         なぜ彼は死ななければならなかったのか
         なぜ彼が最初に死んだのか
         彼はあの別荘で何をしたかったのか






日が昇り始めただろう。
部屋の電気は消え、
カーテンは閉められているだろう。
日の光はあまり好きじゃないが、
ここ何日間か、光を見ていない。
PCの明かりなど持っての他、
何も見ていない。



ガチャ・・・


今日が始まった。
後、何日続くのだろう。

男達の声が聞こえる



なかなか腹を割らないな。

本当に知らないんじゃないのか?

そうだったら…どうするんだ…

最初いったじゃないか

…本気か?

あぁ、ソレぐらいしなきゃ
ダメだろうぜ
アレを手に入れるためには・・・

…次を最後にしよう






キィ・・・
ガチャ・・・・




男A「おはよう…朝だぞ。」


このセリフを聞くのも何回目だろうか。
たぶん十数回目だ。
一日の始まりは
コイツの呼び声に反応することから始まる。


男A「さぁ…今日も楽しいクイズをやろうか」


俺には見えないが、
きっと一枚の紙を取り出し、
ソレを今から読み上げる


男A「私はあなたを待っている
  私はあなたを知っている
  私はあなたにお願いする

  あなたは来なければならない
  あなたは見つけなければならない
  あなたはデスノートを手に入れなければならない」


内藤「・・・」

男A「…まず誰が待っているんだ?」

内藤「知らない」

男A「じゃあ次だ…コイツと接触したのはいつだ?」

内藤「知らない」

男A「ならば…デスノートを持っているのは
  誰だ?」

内藤「・・・知るわけがない」

男A「そうか…
  わかった。
  じゃあ次に会うときはメシ時だ。」


男はそれだけ言うと
この個室から出て行った。










十数日前



内藤がゲームに参加しました。




uuu「内藤おはー」

内藤「おはー」

狂人警察「おいすー、内藤もオフ会参加するってマジ?」

内藤「あぁ、うん、いこうと思ってる」

狂人警察「マジかよおおお、俺もいきてぇよおぉ
   なんで急に行く気になったの?」

内藤「ん〜・・・
   まぁ狂人には言ってもいいか・・・」

狂人警察「wktk」

内藤「後でパス付部屋つくってやるよ」

兵藤「ククク…そうだ…貴様達、
   言っておかなきゃならんことがある…」

がんばり「ん?」

内藤「どうした?」

ふの「ざわ・・・」

兵藤「がんばりが予約した別荘、
   アレ…ワシの別荘だ…」

\(^o^)/「え?嘘でしょ?」

がんばり「ミラクルwwwwww」

狂人警察「恐るべし帝愛グループ
     場所が決まったとたんに
     買い占めやがったっ・・・!」

兵藤「いや…そうじゃない…
   マジに最初からワシの別荘だ…」

uuu「へ〜、兵藤そんなことやってたのか、
  もうかるの?」

兵藤「集金目的じゃないからな…
   使ってないから、と言うことだ。」

がんばり「へ〜、すげぇや」

兵藤「で、普通なら先方に電話を入れて
   詳しく決めるんだが…
   おまえらの場合、ここで話し合ったほうが早い。
   だから電話先と住所先を教えてくれ。」

がんばり「なるほど・・・わかった!
     じゃあ捨てアド晒してくれりゃ
     そこに情報書いて送るよー」

\(^o^)/「今いないやつはあとで知らせておくよ」


・・・
・・・
・・・


兵藤「じゃあ、全員、
   この電話番号と住所でいいな」

がんばり「おう、四日間、お世話になるよ」

兵藤「まかせろ…ククク…」

狂人「くっそう、楽しそうだな・・・
   俺も楽しさを共有するために
   兵藤に電話番号と住所晒してやんよwwwwww」

\(^o^)/「うわぁ・・・惨め」

uuu「なんとかして来ればいいだろwww」

狂人「いけねぇんだよ・・・
   俺だっていけたらいきてぇよ・・・
   でももしかしたらアポ無しで無理やり俺の登場が・・・」

ふの「ざわ・・・」

兵藤「当別荘は誰でもウェルカムっ…!」









さらに数日後



内藤「ふぅ・・・
   今日のデスノゲーはうまく包茎を釣れたな・・・
   途中のがんばりが火口だってのは焦ったが・・・」

内藤「・・・
   オフ会・・・
   楽しみだ・・・」




ピンポーン



内藤「ん?誰だろ、こんな夜中に・・・」

内藤「はい、どちら様でしょうか」

男A「宅配便なんですー」


・・・宅配便?
親がなんか送ってきたのか?


内藤「はい、今あけますー」

ガチャ

内藤「うわっ・・・
   おっきい荷物ですね」

男A「はい、ちょっと運びますんで、
   中に入ってもよろしいですか?」

内藤「あーそうしてくれると助かります」

男A「わかりました〜。
   よし、お前、そっち持て」

男B「はいよ」

男A「先に領収書渡しておきますね」

内藤「あ、ハイ」



差出人 *****
住所  ***** 



男二人がリビングに
大きな荷物を運んでいる間、
俺は領収書とにらめっこしていた。

?
俺にこんな住所の知り合いなんていたっけ?
・・・イヤ、いないよな?
それにしてもこの名前、
どっかで見たこと有るなぁ。
どこだっけ・・・


男A「これでよし…と」

男B「ふぅ、じゃあハンコ貰えますか?」

内藤「はい・・・
   ・・・
   ・・・
   あの・・・」

男B「はい?」

内藤「俺とどこかで会ってます?」

男B「え?
   いや
   たぶん無いと思いますよ」

内藤「・・・
   ・・・
   そうですか」

男B「すいません、」

内藤「いえ・・・
   ・・・
   ・・・」

男B「じゃ、ありがとうございました
   失礼させていただきますー」

内藤「・・・
   ・・・
   ・・・あっ」

男B「え?」

内藤「・・・・・・・・・
   ・・・・・・・*****・・・」

男B「・・・へっ
   気づくのが遅いよ」


ドカッ!
バキッ!!















ん・・ここは・・・
なんだこれ!?
身動きが取れん・・・
つか、目隠しされてる!?
何もはいてない!?
ここはどこだ?




男B「気がついたか」

内藤「だ・・・誰だよ・・・
   ここはどこだよ・・・
   なんで俺裸なんだ・・・」

男B「ここはおまえの家のトイレ。
   そして今から俺のクイズが始まる」

内藤「な・・・何言ってんだ!?」

男B「この手紙を誰に貰ったか、だ」

内藤「手紙・・・もしかして・・・」

男B「そう、デスノートのことが書かれた手紙だ。
   お前はいつ、誰からこの手紙を得た?
   吐け」

内藤「・・・言わないとどうなるんだ・・・」

男B「別に何もしない。
   ただ、そうなるとおまえの今の状態も
   何もかわらない」



・・・

十数日前、だった。
俺は兵藤に電話番号と住所を教えた。
そしてそれから何日かたった後だったか。

俺は部屋でデスノゲーしているところ、
襲撃された。

もう・・・何日もこうしている・・・

俺の体力もそろそろ限界だ。



男A「…」

男B「・・・」

内藤「・・・どうした、メシなんじゃなかったか?」

男A「…」

男B「・・・」

内藤「どうした?いつもの質問はどうした?
   俺にはもう、おまえが誰かわかってるんだ。
   片方は俺の知らないヤツかも知れないが、
   片方は」

そこで会話が閉ざされた。

男A「もう…終わりにしよう…」

男B「ダメだ、妥協は許さない」

内藤「?」

男A「そのやり方は間違っているっ…!
   それでは何人もっ…!!」

男B「うるせぇ・・・
   覚悟を決めろ!
   おまえがやらないなら・・・
   俺が一人でやるだけだ!!!」

内藤「・・・・!!!
   ぐあああああああああ!」


男B「死ね!!死ね!!!!
   きもいんだよ!!
   むかつくんだよ!!!
   いつもいつも!!
   いつもいつも!!!
   舐めたマネしやがってよおおおおお!!!」

内藤「ぎゃああああああああああああ、
   ぁぁぁぁあああああああああああ」

男B「ヒッヒヒ、
   すごかったよ、お前、
   最高だったよ、お前。
   でももうあのデスノゲーできないなぁあああ
   俺が!
   ここで!!
   殺すから!!!」

男A「ざわっ…」

内藤「ぐ・・・・があ・・・が・・・
  あ・・・・・・・・・・・・」


ぐちゃ
   ぐちゃ
  ぐちゃ

男B「ヒッヒヒヒ・・・
   ヒヒヒ・・・・」

ぐちゃ
  ぐちゃ
 ぐちゃ

男A「…もうやめろ…
   もうやめるんだっ…!
   もう死んでいるっ…!」

男B「え?・・・・・・
   あぁ、なんだ
   死んでたのか。」

男A「…こんなのは最後にして欲しい。」

男B「・・・・・わかってるよ、
   うまく成りすまして
   さらっと奪うさ
   ・・・
   楽しかったぜ、内藤。」




俺は殺された。
たぶん、コイツがあのオフ会に行く。
いってデスノートを奪うために
何人も殺すんだ・・・

・・・
俺はもう殺されたけど、
きっとあいつ等なら、
あいつ等なら俺の仇を討ってくれる、はず。

がんばりなら・・・

・・・
・・・
・・・






               naitou end